移ろい

 

一時停止と巻戻しと再生を擦り切れるまで繰り返したくなるくらい好きな映画のワンシーンがあって、この一年のうちにそれと似たような夜を何度か経験してて、そういう瞬間を神様みたいに上からなぞる夜がすごくあたたかくて気持ち良い。

22歳の誕生日を祝ってもらった帰り道に終電を逃しそうになったから、じゃあ泊まる。いい?と伝えたら「彼氏出来たんでしょ」と返されて、もうこういう事が出来なくなるんだったとじわじわ実感。目で見える行為やものに走ることでしか等価を計れないの、わたしは本当にまだまだ未発達ですね。